Record China 2024年6月8日(土) 19時0分
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華字メディアの日本華僑報は4日、「日本で母親をするのは恥ずかしいことなのか」との評論記事を掲載した。
華字メディアの日本華僑報は、「日本で母親をするのは恥ずかしいことなのか」との評論記事を掲載した。
記事は、最近日本では「専業ママ」をめぐる議論が過熱しているとし、SNS上では電車やデパートなどでベビーカーを押す母親を皮肉る「ベビーカー様」という言葉が流行していると述べた。
その上で、ベビーカーをめぐる論争は今に始まったことではなく、日本では40年以上前に「ベビーカーで電車に乗るのは危険で他の乗客の邪魔になる」という理由で電車での利用禁止が呼び掛けられていたと紹介。一方で、2019年の東京都民へのアンケートによると、満員ではなく比較的空いている電車内でも、ベビーカーを押して乗車した親が怒鳴られたり、舌打ちされたりしたケースがあるとし、「ベビーカーへの不満は邪魔になるからというだけではないようだ」と論じた。
そして、JRや私鉄がこうした問題を解決するため、ベビーカーをたたまずに乗車できるスペースを設置するなどの対策を行っているものの、「子育てという私的な営みで公共のスペースを取るべきではないという反対の声も根強い」と説明した。
記事は、「意外なことに、子連れに対して批判的なのは女性が多い」とし、「既婚女性と未婚女性とでは生活が異なり、感じるストレスや負担が異なるため、話がかみ合わなくなっている」と指摘。「働く母親の割合が増加する一方で、職場では子どもを理由に自分に(休んだり早退したりする)道理があると思っていることを皮肉る『子持ち様』という言葉が流行している。会社が子持ちの従業員に便宜を図ることに他の従業員は不公平感を抱いており、グループ間の分裂も起きている」とした。
また、日本以上に少子化が深刻な韓国にも言及。「ソウルの街には子どもよりも犬が多いという冗談があるが、韓国の出生率は確かに世界最低レベル。合計特殊出生率はすでに0.78まで低下している」とし、「韓国社会でも結婚・出産後に働き続けるという意識が広がっているが、職場における支援や理解は不足しており、昇進に影響したり、育児休暇が取りにくかったりする企業は少なくない」と述べた。
記事は、中国を含む東アジアの伝統的な考え方として、「特に家事や育児について依然として女性に高い期待と要求があるのは認めざるを得ない」と指摘。「仕事と家事・育児という二重の負担によって多くの女性が出産に抵抗感を抱いている。子どものために頻繁に休みを取っていたため会社に居づらくなり、退職せざるを得なくなったというケースも身近にある」とし、「こうした社会では母親であることの代償があまりにも高すぎるのではないだろうか」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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