上海が外国人観光客向けのプリペイドカードやユニークな観光コース打ち出す―中国

人民網日本語版    2024年6月6日(木) 8時30分

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上海市が外国人観光客向けのプリペイドカードやユニークな観光コース打ち出した。

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中国に来たのは初めてというあるタイ人観光客は最近、上海浦東国際空港ターミナルビルT2上海公共交通カード取扱店舗に、「上海の公共交通機関はとても便利。『Shanghai Pass』を記念として持って帰るつもり」とメッセージを書き残した。新華社が伝えた

その観光客が利用した「Shanghai Pass」は上海が最近打ち出した新たな措置の一つで、実名登録が不要で、1000元(約2万円)までのチャージが可能となっており、さまざまな場所やシーンで利用することができる。そして、中国を訪問する外国人の利便性を高めるべく、カード購入やチャージ、払い戻し、メンテナンスサービスポイントは上海の浦東、虹橋交通ターミナル、一部の利用者の多い地下鉄の駅のサービスセンターをカバーしている。上海ではこのカードを使って公共バスや地下鉄、タクシー、フェリーなどに乗ることができるほか、文化観光スポットやショッピング施設、スーパー、コンビニなどでも利用できる。さらに、北京や西安、桂林といった330都市以上の公共交通機関でも利用できる。

上海都市旅游卡発展の孫瑶(スン・ヤオ)総経理は、「5月19日から発売が始まった『Shanghai Pass』をこれまでに延べ約1100人が購入し、利用回数は延べ3万7000回以上に達している。上海浦東国際空港や上海東方明珠広播電視塔(タワー)、上海博物館のお土産ショップ、黄浦江観光など、いろいろな場所で使用されている」と話した。

今年第1四半期(1-3月)、上海は海外発行のクレジットカードにも対応できる信用照会端末4万5000台以上を設置し、今年はその数を8万台にまで増やす計画だ。市全域の大型商業エリアや空港、港、地下鉄駅、三つ星以上のホテル、3A級(5A級が最高)以上の景勝地などでは、海外発行のクレジットカードがどこでも使えるようになっている。加えて、海外発行のクレジットカードを使ったセルフキャッシング、海外発行のクレジットカードと微信(WeChat)、支付宝(アリペイ)などとの紐づけ、小銭との両替といった最適化措置が続々と打ち出され、「金額が大きい場合はクレジットカード、少額の場合はQRコードスキャン、必要な場合だけ現金」という便利な決済体系が構築された。


「上海市文化・観光局の最新データによると、今年1-4月期、上海のインバウンド客は前年同期比205%増の延べ約190万人に達した。うち、1泊以上滞在した観光客は同比250%増の延べ約123万人だった。ある外国人観光客は「上海の観光商品やルートはバラエティーに富んでいて、充実している。ホテル・民泊施設宿泊、公共交通機関利用、決済、予約といったサービスが充実していて、上海市民の便利な生活をじっくりと体験し、中国文化を楽しむことができる」と話した。


上海市徐匯区にある広元マーケットは、付近の住民が野菜や花を買ったり、交流したりする生活空間だが、最近は「上海市民の生活1日体験コース」を楽しむアイスランドや英国、カナダから来た観光客でにぎわっている。

アイスランドから来たある観光客は、野菜を購入したり、プロのコックの指導を受けながら小籠包を作ったりするなど、旅行を満喫。そして、「スープが入った小籠包を食べたのは初めて。とてもおいしかった。それを作ったのが自分だなんて、なんか信じられない。帰国したら、12歳の娘に作ってあげたい。中国文化にとても興味があり、特にグルメ文化は魅力的」と話した。

上海目的地国際旅游の鍾瑋(ジョン・ウェイ)マネージングディレクターによると、外国人観光客の間では、「City Walk」だけでなく、じっくり体験するコースも人気になっており、地元の人と同じように、中華の優秀な伝統文化と住民のオシャレな生活の融合を体験するというのが人気になっている。そのため、観光機関は旅行商品をさらに充実させ、インバウンド客の需要を満たしているという。


上海市文化・観光局の関係責任者によると、上海は「Visit Shanghai」計画を全面的に実施し、一人でも多くの外国人観光客に、中国を理解し、好きになってもらうほか、上海を訪問して、好きになってもらえるようにと、一連の宣伝資料や市場でのPRイベントを打ち出している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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