世界でパンダフィーバー再び―中国メディア

人民網日本語版    2024年6月8日(土) 16時0分

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ジャイアントパンダが最近、世界中で話題をさらっている。写真はマドリード動物園で竹を食べるパンダの「金喜」。

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ジャイアントパンダが最近、世界中で話題をさらっている。北米ではアニメーション映画「功夫熊猫(カンフー・パンダ4)」が2週連続で興行収入ランキングトップに立ち、韓国では中国に帰国するパンダ「福宝(フーバオ)」を大勢のファンが雨の中見送り、スペインのマドリード動物園ではパンダの「金喜(ジンシ―)」と「茱萸(ジューユー)」が初の一般公開を迎え、「宝力(バオリー)」と「青宝(チンバオ)」は今年末にジャイアントパンダ保護共同研究の一環として米国の首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園に渡り飼育されることになるなど、映画館や動物園でかわいいパンダが世界中の人々を魅了し、幅広く歓迎され、人気を集めている。新華社が伝えた。

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パンダは中国の国宝であり、世界中で愛されている動物でもあり、どこへ行ってもブームを巻き起こしている。1972年、米国のニクソン大統領が中国を訪問し、中国はパンダの「玲玲(リンリン)」と「興興(シンシン)」を米国に贈呈することを約束した。そして、米国人8000人以上が雨が降る中、2頭のパンダを迎え、スミソニアン国立動物園では公開初月の来園者数が100万人を超えた。日本の上野動物園もパンダの「康康(カンカン)」と「蘭蘭(ランラン)」が1972年に来園してフィーバーとなり、同年の来園者数が前年比5倍以上の延べ500万人を超えた。メキシコのチャプルテペック動物園で生まれた「托維(トーウィー)」は、海外において人工的に飼育されている環境下で誕生し、元気に育った初めてのパンダで、「チャプルテペックのパンダの赤ちゃん」という曲がリリースされると、世界でそのレコードが数百万枚売れるなど、海外でもパンダは多くの人に愛され、たくさんのエピソードを生んできた。

「宝力」と「青宝」も、「玲玲」と「興興」が当時暮らしていたスミソニアン国立動物園で飼育されることになっている。同動物園は積極的に準備を進めており、パンダ舎をリニューアルし、園内には「パンダが来る」という標識がたくさん設置され、グッズショップにはパンダをテーマにした商品が所狭しと並べられている。

スミソニアン国立動物園のパンダグッズ

中国は長年、パンダ保護をめぐる国際協力を積極的に展開している。海外におけるパンダの誕生は、中国と海外の科学研究者との交流・協力の成果だ。1990年代に一時は絶滅の危機に瀕していた野生のパンダの個体数は現在、約1900頭にまで回復し、世界で飼育されているパンダの数は728頭に達している。こうした成果が確実に挙がっているのは、中国がパンダの保護、繁殖、病気予防・治療、生態環境建設、世界との交流、協力といった面に心血を注いでいるからにほかならない。

パンダの名前にも、世界各国の人々の祝福する思いや期待などが込められている。例えば、「托維」は、メキシコのある少数民族の言語で「子供」を意味する言葉から付けられている。欧州において人工飼育の環境下で生まれ、元気に育った初めてのパンダ「竹琳(ジューリン)」には、「竹林の中の宝物」という意味が込められている。2006年の春晩(春節<旧正月>を祝う中国の国民的年越し番組)では、投票を経て、台湾に贈呈されたパンダが「団団(トゥアントゥアン)」と「圓圓(ユエンユエン)」と命名された。

国境を越えて老若男女問わずに愛されるパンダに対しては、各国の人々が共通の思いと感情を抱いている。パンダの重大疾患の予防・治療に焦点を当てたり、パンダの生息地、野外個体群保護強化などをテーマにしたりした新たなパンダ国際保護協力が現在、世界において展開されている。かわいいパンダが、プラスのエネルギーや中国の国民の善意、そして友情を世界の人々に伝え続け、ハッピーを届けることを願っている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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