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武漢が自動運転の都市になったわけとは?―中国

人民網日本語版    2024年6月14日(金) 16時30分

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武漢市には自動運転車が多く走っている。

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パスワードを入力して車の後部座席に乗り込み、スクリーンをタップし、移動ルートを確認すると、ハンドルが自動的に回転し、車が安定的に車道に合流した。武漢経済技術開発区に住む市民の呉悠さんは11日午後9時に会社を出ると、携帯電話で「専用車」を呼び、帰宅の途についた。新華社が伝えた。

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夜の帳が下りた街に、前衛的なデザインのランドマーク「春笋」(智慧生態城)が高くそびえている。道路標示が鮮明な道路は広く整然としており、一般車両と一緒に、乗客のみで運転手のいない「東風悦享」の自動運転マイクロバスや、百度の自動運転タクシー配車サービス「蘿蔔快跑」の車両が行き交い、未来感が漂っている。

呉さんは、「運転はスムーズで安定しているし、車内も静かで清潔なので、乗客はより快適に感じる。車線変更と追い越しなどもフレキシブルに対応でき、まるで冷静沈着な専属運転手が運転しているようだ。初めて自動運転車に乗った時はまだ不思議な感じがして、緊張したが、今は深夜に退勤する時のベストな選択肢になっている」と話す。全自動運転車は従来のタクシーと比べ、悪天候時とラッシュアワー時に輸送力を保証できる上、多くの公共交通の盲点をカバーし、郊外の移動を大幅に改善している。


武漢では、呉さんと同じように、最初は街に現れた自動運転車を怖がり、目新しく思っていたが、今やすっかり慣れたという市民がますます多くなっている。自動運転は未来の概念から徐々に、より多くの人々の日常生活に溶け込んでいる。

国家スマートコネクテッドカー(武漢)テストモデルエリアの関係責任者の呉海平氏は、「スマートカーが縦横に疾走し、スマートな道がどこにも通じる。武漢はここ数年にわたり、電動化、スマート化、ネットワーク化に向かい急速に発展している。インフラ改造の加速、通信、カメラ、レーダー、そして道路環境検査装置などの設備の設置により、都市道路交通の精密な感知を実現し、スマートコネクテッドカーのテスト、応用、運営の基礎を固めている」と説明した。

2019年の同モデルエリアの設置に伴い、武漢市は自動運転商業化模索の「早送り」ボタンを押した。自動運転テスト道路の開放、全自動運転商業化試行政策などの措置の発表により、自動運転商業化運転車両の数と走行距離が持続的に増加している。区をまたぐ移動、空港の高速通行など多くの自動運転商業応用シーンのブレークスルーが相次いで実現している。

百度「蘿蔔快跑」全自動運転車が2月27日、武漢楊泗港長江大橋と武漢白沙洲大橋を通過した。武漢は中国で初めてスマートコネクテッドカー長江横断貫通モデル走行を実現した都市になった。

「武漢は河川と湖沼が縦横に交差し、都市交通シーンが多様で複雑だ。ここでの自動運転技術のテストは、全国での普及・再現の意義がより大きい」。百度自動運転事業部ゼネラルマネージャーの陳卓氏は、「百度『蘿蔔快跑』自動運転モビリティサービスプラットフォームだけでも300台以上の自動運転車が武漢の路上を走っている。運転時間は午前6時から翌日の未明2時まで」と述べた。

データによると、武漢市の現在のスマートコネクテッドカーテスト開放道路の距離は累計で3379km(片道)を突破し、武漢の12の行政区をカバーしている。カバー面積は約3000平方km。自動運転のモビリティサービス注文回数は158万回を上回り、累計で198万人以上にサービスを提供した。

自動運転は武漢の新たなシンボルになりつつあるが、その裏側には「古い自動車都市」のイノベーションの意気込みが隠されている。現在、武漢経済技術開発区にはすでに東風悦享、億咖通、芯撃科技などの100社以上のスマートコネクテッドカー産業チェーン中核企業が集積している。院士活動拠点、共同イノベーション実験室、国家レベルスマート交通技術イノベーションセンターが設立され、「スマートカー・スマートシティ協同発展アライアンス」が結成され、「研究開発+テスト+応用」のスマートコネクテッドカー産業エコシステム閉ループが徐々に形成されている。

武漢市経済・情報化局の関係責任者は、「今年に入り自動運転技術の商業化と産業化が持続的に加速している。テスト開放道路網の拡大と自動運転車の増加に伴い、5G通信、人工知能、先端半導体、北斗測位などの産業の集積が加速しており、武漢は次世代の自動車産業の先進地を構築しようとしている」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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