人民網日本語版 2024年6月25日(火) 18時30分
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中国農業科学院綿花研究所綿花分子遺伝改良イノベーションチームは綿花の茎を生物材料とする研究の最新の進展を系統的に総括し、高価値利用と産業化発展に指導と参考を提供した。
中国農業科学院の20日の発表によると、同科学院綿花研究所綿花分子遺伝改良イノベーションチームは綿花の茎を生物材料とする研究の最新の進展を系統的に総括し、ターゲティング転化プランと経済的で実行可能な実施案を掲げ、綿花の茎の高価値利用と産業化発展に指導と参考を提供した。関連する研究成果はこのほど、「Renewable and Sustainable Energy Reviews」に掲載された。科技日報が伝えた。
中国の2023年の綿花生産量は561万8000トンで、それにより生じた茎は約2800万トン。ところが現在、綿花の大半の茎が直接畑に戻されるか野焼きされ、資源の浪費や環境汚染などの問題が生じている。
論文の連絡著者で、中国農業科学院綿花研究所研究員の李付広(リー・フーグアン)氏は、「綿花の茎は主にセルロース、ヘミセルロース、リグニンでつくられる。これらの成分は生物材料と生物化学品、生物燃料などの高価値製品に転化できる。しかし綿花の茎の成分や、茎による高価値製品の合成が直面している挑戦や対策については研究が少なく、高価値利用の新たな方針を掲げる必要がある」と述べた。
この研究は綿花の茎の化学構造を系統的に説明し、茎を生物材料と生物化学品、生物燃料という3種類の高価値製品に合成する研究の進展について系統的に総括した。また、研究者は異なる転化方法を対比することで、綿花の茎の価値を最も高めるプランを掲げた。例えば綿花の茎で生物板材を製造し、茎の皮でセルロース材料を作り、熱化学法プロセスで茎を生物燃料に合成するなどがある。さらに同研究は各転化事例の経済・技術分析を行い、各種製品を結びつけた手段で綿花の茎の利用の経済性と実行可能性を高める方針を掲げた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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