人民網日本語版 2024年6月25日(火) 11時30分
拡大
吉林大学によると、科学研究者は月探査機「嫦娥5号」が採取した月の土壌の観察と分析により、初めて自然に形成された少層グラフェンを発見した。写真は水晶球の中に収められた月の土壌のサンプル。
吉林大学が23日に発表した情報によると、科学研究者は月探査機「嫦娥5号」が採取した月の土壌(No. CE5Z0806YJYX004)の観察と分析により、初めて自然に形成された少層グラフェンを発見した。この発見は月の地質活動や変化の歴史と月の環境的特徴を認識する上で新たな見解を提供した。中国新聞網が伝えた。
推算によると、星間炭素総量の約1.9%がグラフェンの形式で存在しており、その形態と性質は特定の形成プロセスによって決まる。そのため天然のグラフェンは星の地質の変化や月の現地資源利用に重要な参考材料を提供できる。
科学研究チームは、月の土壌のサンプルの炭素含有量が多い部分のラマンスペクトルを集め、その黒鉛質炭素の結晶の質量が大きいことを確認した。科学研究者は、月の土壌のサンプルに存在する炭素の部分には鉄化合物が含まれるが、これはグラフェンの形成と密接に関わるとの見方を示した。
科学研究チームは走査電子顕微鏡イメージングや透過電子顕微鏡イメージングなどの各種特性評価手法の総合的な活用と、試験結果の各方面の厳しい対比と分析により、月の土壌のサンプルから検出された黒鉛質炭素が少層グラフェンであることを証明した。
科学研究チームはさらに、少層グラフェンと黒鉛質炭素の形成は、太陽風と月早期の火山噴火が誘導した鉱物触媒プロセスによる可能性があると指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
この記事のコメントを見る
Record China
2024/6/21
2024/6/20
2024/6/4
2024/5/5
2024/2/7
2024/1/30
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る