CRI online 2024年6月25日(火) 11時50分
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2000年以降、太平洋のコククジラは体長が著しく短縮し、研究者は海洋環境の変化と関係する可能性があることを示しています。
クジラは海洋生態系の「歩哨」とされています。クジラに関する新しい研究によると、2000年以降、太平洋のコククジラは体長が著しく短縮し、研究者は海洋環境の変化と関係する可能性があることを示しています。
太平洋北東部には約1万4500頭のコククジラが生息しており、米オレゴン州立大学と英セントアンドリュース大学の研究者は、2016年から2022年にかけて、年齢がわかっているか推定可能なコククジラ130頭の空撮映像を分析し、その体長変化を研究しました。その結果、研究者は2000年以降、これらのコククジラの体長が年間0.05~0.12メートルの平均速度で下降していることを発見しました。2000年までに生まれたコククジラに比べ、2020年に生まれたコククジラの成体の体長は約1.65メートル短くなりました。成体のコククジラの体長は約11.6~12.5メートルです。この傾向が人間に起きれば、米国人女性の平均身長が20年以内に約1.62メートルから1.42メートルに低下することになります。
研究者は最新号の国際学術誌「グローバル・チェンジ・バイオロジー(GCB)」で、太平洋のコククジラの体長が短くなり、その健康と繁殖に重大な影響を与える可能性があると報告しています。研究者は、コククジラの体長短縮は海洋学的指標と関係があり、コククジラの体形が小さくなることは環境条件の変化に対する適応性反応である可能性を示しています。
気候変動や他の人為的要因により、一部の海洋生物個体群の体形が小さくなっていることを示す証拠が増えており、今回の新たな研究はそれをさらに証明するものです。(提供/CRI)
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Record China
2024/6/25
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