人民網日本語版 2024年6月27日(木) 7時30分
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浙江省台州市黄岩博物館でこのほど、南宋・趙伯澐のデジタルヒューマンが「交領蓮花紋亮地紗袍」を着て、やや前かがみのポーズをしたリアルな姿で復元した。
浙江省台州市黄岩博物館でこのほど、南宋・趙伯澐のデジタルヒューマンが「交領蓮花紋亮地紗袍」を着て、やや前かがみのポーズをしたリアルな姿で復元した。これは浙江省現代紡績技術イノベーションセンターデジタルファッションチームが仮想現実(VR)技術で復元した衣装の一つだ。中国新聞網が伝えた。
同チームの中心メンバーで、浙江理工大学国際ファッション技術学院教員の銭狄青氏は、「これほど貴重な衣装の復元は歴史の記録であり、文化の伝承だ。服飾の文化財におけるデジタル化復元は二つに分けることができる。一つは織物の模様の復元で、もう一つは衣装の型紙の復元だ」と述べた。
服飾の文化財の場合、その保存の特殊性により、チームはこうした文化財を近距離から観察や撮影することができず、黄岩博物館から提供される文化財の一部の写真しか参考材料がなかった。チームはこれまでデジタルメディア技術と3次元画像技術を採用し、趙伯澐墓から出土した衣装の紋様、織物の構造、衣装の様式、衣装の着用状態のデジタル化復元を行い、かつ衣装をバーチャルの老年時代の趙伯澐に着用させた。
チームの技術者はその後、資料の衣装の織物の構造を観察することで、3D技術により衣装の物理的属性を復元し、絹織物の軽く、柔らかで、薄く、透けるという特徴を際立たせた。銭氏は、「柔軟性再現技術を利用して復元したデジタル衣装は実際の生地のように、体の動きと共に動くようなリアルさを再現している。私とチームは最終的にこのデジタル衣装の文化財を原寸大で復元した」とした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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