中国の女優ファン・ビンビン（范冰冰）がこのほど、ファッションの祭典「ヴォーグ・ワールド（Vogue World）」に華やかな漢服姿で登場し、ネットユーザーに驚きを与えた。

毎回、都市とテーマを変えて開催される「ヴォーグ・ワールド」は今年、ファッションとスポーツを組み合わせたテーマの下に、パリで開かれた。この祭典に参加したファン・ビンビンが見せたファッションの一つが、華やかな漢服スタイル。中国の漢服ブランド「明華堂」がデザインしたもので、吉祥の鳥・孔雀をあしらい、金糸にひすいの緑が映える色合いとなっている。

ファン・ビンビンが中国のSNS・微博（ウェイボー）やインスタグラムで披露したこの衣装が注目を浴び、「まるで国画から抜け出してきた美女」「歩く人物画」などと美しさが称賛を浴びている。また、「中華文化を広めるアイコン」「漢服を世界に披露してくれてありがとう」と、文化の伝播者としての役割を称えるコメントも多く集まっている。

ファン・ビンビンはこれまでにも、カンヌ国際映画祭で見せた清朝皇帝の龍袍（りゅうほう）風ドレスや、伝統の陶磁器・青花瓷の模様をあしらったドレス、赤の生地に白鶴が羽を広げる大胆なデザインのドレスなど、奇抜なデザインのファッションで人々を驚かせてきたことが知られている。（Mathilda）