CRI online 2024年6月27日(木) 14時50分
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イネの種子の大きさを制御する新メカニズムが明らかになりました。
中国農業科学院が24日明らかにしたところによると、同院生物技術研究所所属の「作物高光合成効率機能遺伝子配列イノベーションチーム」は、イネの種子細胞内において、Hippoシグナル伝達経路とメディエーターキナーゼモジュールとの相互作用によりイネの種子の大きさが制御される新たなメカニズムを明らかにしました。関連研究論文はこのほど、国際的な科学誌「植物細胞(The Plant Cell)」に掲載されました。
種子の大きさは水稲の収量を決める重要な要素です。Hippoシグナル伝達経路は細胞の成長、死亡、分化と組織形態の制御において重要な役割を果たすもので、一方のメディエーターキナーゼモジュールは真核生物の遺伝子発現を制御する重要な構成部分です。ただし、科学者によると、Hippoシグナル伝達経路とメディエーターキナーゼモジュールとの関係や、それらがイネの種子の大きさにいかに影響するかという具体的なメカニズムについてはまだ不明ということです。
論文の著者の一人、中国農業科学院生物技術研究所研究員の張治国氏によると、研究を通じて、Hippoシグナル伝達経路のコアキナーゼとその活性化因子がキナーゼ複合体を形成できることを発見しました。この複合体は、イネの種子をポジティブに制御することができ、メディエーターキナーゼモジュール中のサイクリンをリン酸化することにより、イネの種子の肥大化を促進することができるということです。
研究はHippoシグナル伝達経路とメディエーターキナーゼモジュールとイネの生産量との関連性を初めて明らかにしたもので、この成果は育種学者に、より正確な育種の新たな戦略と方法を提供でき、将来的に水稲の生産量がさらに増加すると期待されています。(提供/CRI)
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