人民網日本語版 2024年6月29日(土) 21時10分
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WEFは開幕日に最新版「10の新興技術報告」を発表し、科学的発見を推進する人工知能がトップとなった。
世界経済フォーラム(WEF)の第15回ニュー・チャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)が、6月25日から27日まで中国遼寧省大連市で開催された。WEFは開幕日に最新版「10の新興技術報告」を発表し、科学的発見を推進する人工知能(AI)がトップとなった。
同報告によると、これらの技術は今後3~5年間、世界に積極的な影響力を与えるポテンシャルを最も秘めたものである一方で、世界は今、AIが推進する科学的発見の最前線にいる。AIはすでに長年にわたり研究の中で使用されてきたものの、最近はディープラーニング、生成AI、大規模言語モデルの分野での進展が変革をもたらしているという。
両手の人差し指と中指をセンサーの上に置くと、わずか5秒で心電図波形ができあがる。大連国際会議センター1階の「ハートビート・スペース」と名づけられた心電図コーナーは、生体認証の特徴に基づいた生成AI芸術装置だ。その時の感情によって、心電図波形は色が変わる。ピンクと赤は気持ちが高ぶっていることを、黄色と緑は落ち着いていることを示す。ディスプレーには何色もの曲線が入り交じり、この装置を体験した人の最近の心の有り様をまざまざと示している。
AIはさまざまな形式で私たちの生活に登場するようになった。北京師範大学の教授で「一帯一路」学院の万[吉吉]研究員は、「今回のダボス会議ではっきり感じられたのは、AIが徐々に素晴らしい段階へ向かうプロセスを示したということだ」と述べた。
万研究員は、「一番最初に私たちがAIについて議論した時は、まだ技術によって技術を論じ、細部によって未来を論じていたのであり、想像を巡らしている段階だった。今や私たちは議論がますます実体あるものになっていることに気づいている。これはつまり技術の進歩が日進月歩であり、産業と生活へ浸透するAIの影響がすぐ目の前まで近づいたということを物語っている」と述べた。
WEFの蒋睿傑執行理事は、「AIは目下、人々の注目点であり、汎用的な技術になり、各業界・各産業で幅広く利用されるようになった」と述べた。
AIチャットサービスのChatGPT(チャットGPT)などの商品が引き起こした新たな波に伴い、AIは徐々に製造業、メディア、教育など人類社会の各分野に登場するようになった。世界銀行の予測では、2020年から2024年までの時期はグローバル経済の成長率が過去30年間で最も低い5年間になるが、AIが雇用機会の拡大と生産力の再活性化に新たなルートを提供することになるという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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