50秒でコーヒー1杯、24時間営業のロボバリスタが人に取って代わる?―中国

人民網日本語版    2024年7月2日(火) 14時30分

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人工知能などの技術が進歩するにつれて、ロボバリスタが入れるコーヒーのクオリティーも再び大幅な向上をみせている。

人工知能(AI)などの技術が進歩するにつれて、ロボバリスタが入れるコーヒーのクオリティーも再び大幅な向上をみせている。

上海氦豚ロボット科技が研究開発した敷地面積2.35平方メートルの「COFE+ロボット」のロボバリスタがコーヒー1杯を入れるのにかかる時間は平均50秒、しかも同時に5杯のコーヒーを淹れることができる。そしてカフェラテやカプチーノ、キャラメルマキアート、カフェオレ、モカチーノなど各国の特色あるコーヒーを提供することができる。

中国移動咪咕が提携パートナーと共同で開発したAIロボバリスタは、コーヒー豆を取り出し、挽き、湯で少し蒸らしてから、ドリップし、最後に洗浄するまでの作業全てを自動で行うことができる。ドリップコーヒー1杯を入れるのにかかる時間は4分で、1日に300杯、約1000人分のドリップコーヒーを入れることができる。

また、新黄河の報道によると、遨博(山東)智能ロボットが製造したスマートロボバリスタは、75秒でコーヒー豆を挽き、フィルターに入れ、湯を注ぎ、抽出し、表面にラテアートを施したコーヒーを入れることができる。

中国移動咪咕の関係者は、「AIロボバリスタは100万データ級のビジュアルトレーニング(障害物監視、コーヒー豆の挽き具合の識別)、3万時間のロボットアームの『調教』、3000時間のAIラーニングなどを経て、トップレベルのバリスタが入れるドリップコーヒーの動作を再現しており、コーヒーを安定して入れることができる」と説明する。

そして、「従来の人間がコーヒーを入れるカフェは、コスト(人件費や家賃など)が高い上、サービスや商品、時間、質などを守ることが難しいため、実店舗の経営を維持するのは非常に難しく、資金もかかる。一方、無人カフェのモデルは、従来のそのようなカフェのさまざまなデメリットがなく、低コスト、少ないエネルギー消費、質の高いコーヒーを提供できるという大きな強みを持つ」と説明する。

ヒト型ロボットが現在、急速に発展している。では、近い将来に、ヒト型のロボバリスタが登場することになるのだろうか?上海氦豚ロボット科技の創始者の韓非子氏は、「現時点で、ヒト型ロボットは依然として発展の初期段階にある。そのため、10年以内にヒト型ロボットがコーヒーを入れる姿を小規模で見ることができるかもしれない。しかし、それがヒトのように、ヒトにサービスを提供できるようになるには、さらに10年以上の時が必要だろう」との見方を示した。

ただ、中国食品産業のアナリスト・朱丹蓬氏は、「われわれがコーヒーを飲む場合、実はドリップコーヒーを入れてくれる過程を楽しんでいる場合が多い。その過程において、バリスタの腕前を楽しみ、コーヒーを飲んで満足感を得るだけでなく、感情的にも満足感を得ることができる。しかしロボバリスタが淹れるコーヒーの場合、そうした満足感を得ることはできないかもしれない」としている。

そして、「コーヒーの入れ方は、相対的にフロー化、標準化されているため、ロボバリスタがコーヒーを入れることは可能だろう。しかし、資本サイドと産業サイド、消費サイドを総合的に見た場合、ロボバリスタがコーヒーを入れる運用上の実行可能性は決して高いとは言えない」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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