中国が世界の規範に?クリーンエネルギー利用分野でドイツに代わり―ドイツ誌

Record China    2014年9月15日(月) 5時40分

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12日、ドイツ誌はこのほど、中国が今年中にクリーンエネルギー利用分野でドイツに代わって世界の模範となる地位を獲得するだろうと伝えた。写真は新疆ウイグル自治区トルファンの風力発電所。

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2014年9月12日、環球時報によると、ドイツ誌シュピーゲルは11日、中国が今年中にクリーンエネルギー利用分野でドイツに代わって世界の模範となる地位を獲得するだろうと伝えた。

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14年上半期、ドイツの総発電量に占めるクリーンエネルギーによる発電量の割合は前年同期比6%増の31%だった。一方、中国は風力発電や太陽光発電、水力発電の分野で著しい発展を続けており、昨年すでにこの割合が約30%に達している。

中国は昨年、再生可能エネルギーによる新たな発電所の装置設置数量が石化燃料による発電所の装置設置数量を初めて超えた。風力発電量だけを見ても、09年から6倍以上に増加している。

オーストラリア・マッコーリー大学のジョン•マシューズ教授らエネルギー専門家2人は英科学誌ネイチャーの最新号で、中国はやがてドイツに取って代わり、世界のエネルギー革命の模範となるとの分析を発表した。マシューズ教授は「他の国も中国のように水力や風力、太陽エネルギー発電の市場を強化することによって、再生可能エネルギーのコストを引き下げることができる」と指摘する。

一方、中国は電力需要急増に伴う石炭の燃焼や自動車の排気ガスによって深刻な大気汚染に悩まされている。ドイツのエネルギー政策専門家は「中国は経済が急成長した後の環境問題を十分に認識しており、現在エネルギー革命を著しいスピードで展開している」と指摘する。

中国のエネルギー転換政策は再生可能エネルギーを利用した新たな発電所を建設することによって行われている。一方、ドイツでは法的な制限などにより、エネルギー転換政策はほとんどが改造プロジェクトによるものであり、風力や太陽エネルギーを利用してこれまでの原子力発電や火力発電に代替させる方法を取っている。中国では再生可能エネルギーの利用が欧米諸国より容易で、拡大もスムーズに行える。

中国のエネルギー革命の推進により、風力や太陽エネルギーを利用した発電所のコストが下がり、再生可能エネルギー利用の世界的な発展を後押ししており、マシューズ教授は「中国が歩んでいるエネルギー革命の道が正しいことを証明している」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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