医療目的の訪日中国人客が増加、専門の医療機関も―中国紙

Record China    2014年9月13日(土) 9時43分

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12日、医療観光を目的に日本を訪れる中国人が年々増加している。写真は成田空港。

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2014年9月12日、医療観光を目的に日本を訪れる中国人が年々増加している。神奈川県は現地の医療関係者と受診を希望する中国人患者との間の意思疎通がスムーズにできるよう、医療通訳者派遣制度の充実を急ピッチで進めている。新民晩報が伝えた。

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距離が近く、評判が良く、米国に渡航するほど費用も掛からないことから、日本は多くの中国人にとって、外国に赴いて診察を受ける目的国として、最も人気が高い。

▼東京オリンピックを視野に入れた準備

外国人観光客の誘致を目的として、日本政府は数年前から、現有の医療施設をベースとした医療観光プロジェクトを打ち出し、中国人をはじめとする各国の外国人から高い評判を得ている。

医療者と患者との意思疎通がスムーズに行われるよう、内部に外国人患者に特化した専門科を設ける日本の医療機関は増える一方だ。また、言語上での問題が医療の妨げとならないよう、緻密かつ正確な「医療通訳サービス」を外国人患者に提供している。中国人患者が大挙して日本を訪れるという状況に直面し、神奈川県は「医療通訳」ボランティアを多数公募したが、まだまだ供給が需要に追い付かない状態だ。2013年、中国語医療通訳者の派遣件数は1237件に上った。

今年初めの日本の報道によると、厚生労動省は、医療通訳者などの人材育成のために4600万円の新年度予算を確保する計画だという。また、医療通訳者養成プログラムの制定、外国人患者向けの問診票や手術説明書など標準資料の作成などを実施し、2020年の東京オリンピック開催の準備を進める方針。

▼公認の仲介業者を選ぶべき

華字紙「中文導報」の楊文凱(ヤン・ウェンカイ)編集長は、以下の通りコメントした。

医療は日本が得意とする分野だ。他の多くの国家と異なり、日本は予防医学を重視している。このため、一般の治療のほか、精密な健康診断も、中国人に歓迎される医療サービスとなっている。

完備された医療体系、精密化された医療サービス、先進的な医療設備などが、多くの中国人が医療観光先として日本を第一の選択肢とする重要な原因となっている。特に、中国国内では技術が立ち遅れている免疫療法や癌遺伝子診断の分野で、日本はかなり先を進んでおり、費用の面でも、欧米の先進諸国に比べ、かなりリーズナブルだ。

このほか、日本と中国が距離的に近いというメリットから、中国人患者は比較的気楽に「飛行機に乗って」診察を受けに行くことができ、旅行中の疲れや時差によるストレスをあまり感じずに済む。

中国人患者が日本で診療を受ける際には、医療保険の適用外であることから、個人的に日本に渡航して医療機関を受診することは難しい。中国人は「医療居留ビザ」を申請することができる。必ず公認の仲介業者を選び、適格な病院を選び、早めに予約を行い、予定通りに診察を受けるよう手配すること。日本滞在中の時間を節約するため、患者は渡航前に、中国国内の病院で必要と思われる基本的な検査を受けておく方が良い。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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