Record China 2007年7月9日(月) 15時14分
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2007年7月5日、中国をはじめ欧米でもセンセーションを巻き起こしているサー・ディンディン(薩頂頂)に独占インタビュー。世界デビューとなったアルバム『アライブ/ALIVE』について聞いた。
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中国音楽シーンに彗星のごとく登場し、オリエンタルで独創的な音楽で欧米でもセンセーションを巻き起こしているサー・ディンディン(薩頂頂)。2007年6月25日には、世界デビューとなるアルバム『アライブ/ALIVE』をリリースし、日本をはじめ全世界から注目を集めている中国の新世代アーティストだ。
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プロモーションを兼ね来日したサー・ディンディンに、独占インタビューでアルバムについて聞いた。
―ワールドワイド・リリースとなるアルバム『アライブ』。テーマは?
今回のアルバムでは、私が今一番興味を持っている「仏教文化」をテーマにしています。
―そのテーマを選んだ理由は?
仏教は、インド、タイ、中国、日本、韓国とアジア各地に広がっています。私たち東洋人の精神的な部分に深く関わっているだけでなく、それぞれの国で仏教に影響を受けた芸術作品も多く作り出されています。こうした「仏教」という1つの文化の継承と広がりは、とても素晴らしいものだと感じていたからです。
―「仏教」に興味を持ったきっかけは?
幼い頃、祖母と共に過ごした内モンゴルでの生活が私の原点となっています。モンゴルではラマ教(チベット仏教)を信仰する人が多く、祖母もラマ教の信者でした。そうしたことから、仏教に強い興味を持つようになりました。
―最も惹かれる部分とは?
仏教の教えでは、人間、自然、宇宙の3つが良い関係を作り上げています。具体的には、小さな草から偉大な人物まで、命あるものすべてを慈しむ万物への愛、すべてを平等と考える部分に心を打たれました。
―アルバムでは、北京語、サンスクリット語、チベット語のほかに、ご自身で作られた言葉を使われていますが。
人間は、言葉を発する前からお互いコミュニケーションをとることができたのではないでしょうか。つまり、フィーリングというのは、言葉を超えたものだと考えています。「イーヤー」という発音だけでも、むしろその方が自分のフィーリングをダイレクトに伝えられると思いました。
―つまり、言葉からメッセージを読みとるのではなく、音楽全体から感じとって欲しいということ?
私が常に感じているのは、音楽には、聴いている短い時間で気持ちを変えてくれるという効果があるということです。言葉に縛られるよりも、音楽でリラックスしたり、行きたいところへ自分を解放して欲しいと思っています。
―歌や音楽のほかにも、衣装や踊りも特徴的ですが。
芸術活動の背景には、精神的な部分が強く影響していると思います。例えばステージに立った時に、歌うだけでは不十分だと感じれば、自然とそれに合わせて踊るのではないでしょうか。私の場合は、音楽・ビジュアル・パフォーマンスのすべてが創造された時に、芸術作品としての「サー・ディンディン」が完成すると考えています。
―今後の活動について
この後、ヨーロッパでのプロモーションやポール・オーケンフォールド氏とのコラボレーションなども予定しています。活動の場は世界へと広がっていきますが、常に音楽の効能とヒューマニティー探求の努力を惜しまず、やっていきたいと思っています。
音楽をより深い次元で捉え、それを表現するー。次回は、そんなサー・ディンディンの音楽世界をひも解く。
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