2014年9月26日、ニコラス・ケイジ主演の米中合作映画「アウトキャスト」が、急きょ公開延期が決定。上映2時間前に通知を受けたシアターもあり、大混乱をきたしている。中国新聞網が伝えた。

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「米中合作映画で過去最高の製作費」として大きな話題を集めている「アウトキャスト」。ニコラス・ケイジをはじめ、「スター・ウォーズ」シリーズで知られるカナダ人俳優ヘイデン・クリステンセン、「ドラゴン・キングダム」の女優リウ・イーフェイ（劉亦菲）らが出演。12世紀の十字軍遠征を背景に、中国に落ち延びた十字軍兵士と、兄に命を狙われる宋朝王族の姫の愛を描いた作品だ。

中国では今月26日、公開初日を迎える予定だった。ところが25日、制作会社から中国での配給元・華夏電影公司に対し、「海外の投資側および配給会社とのトラブルが原因で上映できなくなった」とのファクスが飛び込み、大混乱が発生。製作会社では「数々の問題が発生し、いつから公開できるか分からない」としており、もし上映されても興行面で大打撃を受けるのは必至となっている。

中国メディア各社では、「版権取引に何らかの問題が発生した」と推測している。26日の公開当日、中国国内では2割のスクリーンが話題作の「アウトキャスト」を上映予定だった。このため、急きょ差し替えることになり、各地で慌ただしい動きを見せた。一部の映画館では、上映2時間前になって差し替えるという混乱ぶりを見せている。

「アウトキャスト」は今月22日、ニック・パウエル監督やリウ・イーフェイが出席し、北京プレミアを大々的に開催したばかり。25日、上海市でキャンペーン中に公開中止の知らせを受けたイーフェイら出演者も、驚きを口にしている。（翻訳・編集/Mathilda）