日中関係は好転するか?答えは1カ月後に迫ったAPEC会議で明らかに―中国メディア

Record China    2014年10月12日(日) 7時40分

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10日、中国メディア・国際在線は、日中関係が今後好転するかどうかは、1カ月後に迫ったAPECで、中国の習近平国家主席と安倍首相による首脳会談が行われるかどうかでその答えが明らかになると報じた。写真は舞劇「朱鷺」(資料写真)。

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2014年10月10日、中国メディア・国際在線は、日中関係が今後好転するかどうかは、1カ月後に迫ったアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と安倍晋三首相による首脳会談が行われるかどうかでその答えが明らかになると報じた。

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安倍首相は7日、夫人と共に上海歌劇団による舞劇「朱鷺」の日本プレビュー上演会2014を観賞。同席した中国人民対外友好協会の李小林(リー・シャオリン)会長と言葉を交わした。こうした行動が、日中関係が正常な軌道へと戻るきっかけになるのだろうか?

今年に入り、安倍首相は周辺外交、特に日ロ関係や日朝関係、日韓関係、日中関係において積極的な進展を図ろうと努力してきた。だが、現状を見る限り、11月10〜11日に北京で開催されるAPECで、プーチン大統領との首脳会談が決まっている日ロ関係を除き、その他3カ国との関係改善については上手く進んでいない。

特に、安倍首相が重視している日朝関係に関しては、人々を喜ばせるようなニュースが一度は伝わったものの、米国の横やりなどが原因で劇的な進展が期待できない状況になってしまった。安倍首相は現在、目標を日韓・日中関係の修復に集中せざるを得ない状況にある。

さらに、米国も日韓関係の改善を望んでいる。東南アジア地域の安定という観点から見ると、オバマ政権にとって日中・日韓関係の悪化はどうしても避けなければならないものだ。

安倍首相がAPEC期間中に何らかの突破口を見いだせなければ、今年最後のチャンスを失い、目標達成は不可能となり、安倍政権に対する圧力も増加することになる。

加えて、日本経済の状況が、安倍首相に、中国に対する強硬な姿勢を放棄させ、穏やかな態度へと変更を促す重要な要因となっている。「アベノミクス」の効果に対しても、懐疑的な見方が広がっている。日中間の広範な貿易関係が政治的な理由で滞り、進展できない状況が続くことで、中国市場の信頼を失うことになれば、円安だけに頼った経済復活に大きな疑問符がつくことになる。

こうしたことから、安倍首相の中国に対する積極性は、下半期に入り、ますます強まっている。歌劇「朱鷺」を鑑賞し、安倍首相は中国に対する好意的な意見を語った。だが、日中首脳会談を実現するためには、両国の目前に存在する重大な障害に対する政治的な承諾が、依然として必要だ。

いずれにせよ、日中関係の鍵となる答えが1カ月後に北京で明らかにされる。(翻訳・編集/HA)

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