白血病の娘を救うため、女装して治療費を稼いでいた父親、同情の巨額寄付金と共に姿消す―中国

Record China    2014年10月14日(火) 5時22分

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11日、中国四川省成都市で、白血病を患う娘の治療費を稼ぐため、女装して路上で生理用品を売っていた父親に、全国から寄付金が集まった。だが、わずか1日で720万円を手にした彼は、その翌日に姿を消した。資料写真。

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2014年10月11日、中国四川省成都市で、白血病を患う娘の治療費を稼ぐため、女装して路上で生理用品を売っていた父親に、全国から寄付金が集まった。だが、わずか1日で41万元(約720万円)を手にした彼はその翌日、入院中の娘を残して姿を消した。12日付で成都商報(電子版)が伝えた。

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32歳の父親・王海林(ワン・ハイリン)氏の窮状を、同紙が取り上げて記事にしたのが10日。彼は急性白血病を発症した2歳半の娘の治療のため、娘を連れて彼の母親と共に山東省から四川省成都市へ来た。王氏は莫大な治療費を支払うため、あちこちから借金をしており、経済的に困窮していた。そこで善意で贈られた生理用品を路上販売することを決意。だが、男性が生理用品を売るわけにはいかず、女装するようになったという。

同紙は王氏の事情を紹介するとともに、善意の募金先として彼の銀行口座を公開。すると10日の1日だけで全国から41万元の寄付金が振り込まれた。翌11日午前10時ごろ、同紙記者が王氏の携帯電話に電話をかけたところ、電源が切られていてつながらない。娘のいる病室を訪ねると、そこには王氏の妻と姉、母親がいた。王氏は朝早く列車に乗って済南市に向かったという。

王氏の妻は、「夫は娘と適合する骨髄を探すために済南市に戻った」と話している。だが、なぜ娘が入院している成都市ではなく、遠く離れた済南市で骨髄を探す必要があるのか。大型病院ならば、骨髄バンクのデータを検索すればすぐに分かることだ。さらに彼の口座には現在も寄付金が振り込まれており、その総額も分かっていない。王氏は妻や母に一銭も渡さず、キャッシュカードも預金通帳も所持したまま、1人で成都市を離れていることから、彼の行動には大きな疑問が残る。(翻訳・編集/本郷)

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