Record China 2014年10月26日(日) 19時43分
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富士フイルム傘下の企業の開発した薬がエボラ出血熱患者の治癒に効果があったと報じられ、異業種からの医療分野への参入に米国メディアの注目が集まっている。資料写真。
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2014年10月25日 西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱。米ニューヨークでも患者が確認されるなど感染が拡大する中、富士フイルム傘下の企業の開発した薬が患者の治癒に効果があったと報じられた。異業種からの医療分野への参入には、米国メディアが「日本の景気低迷からの脱却の切り札」とまで絶賛するなど、注目が集まっている。
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エボラ熱に効果があったとされるのは、富士フイルムグループの富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「ファビピラビル」(商品名アビガン)。
エボラ熱に承認された治療薬はないが、アビガンはこれまで、フランス、ドイツ、スペイン、ノルウェーで4人の患者に投与され、他の未承認薬と併せて投与された2人の症状が改善。フランス政府がギニアで60人規模の臨床試験を予定している。
日本の厚生労働省の専門家会議も24日、「有効な可能性がある」として、アビガンの使用を許容することで合意。塩崎恭久厚労相は「大事なのは備えることで、既に約2万人分のストックは準備できている」と述べ、医師の判断による緊急使用も認める考えを示した。
米テレビ局CNBCはウェブサイトで、富士フイルムが写真フィルム事業からスタートしたと紹介。異業種から医薬品業界に参入した同社が世界の注目を集めており、株価が急上昇したことも伝えた。
さらに同社の大胆な事業変革は「企業経営者たちの間で事業多角化のケーススタディーとして、たびたび取り上げられている」と指摘。「機知にとんだ変革は日本の景気低迷からの脱却の切り札にもなる」との解説付きで報じた。
異業種からの華麗な転身には日本のネットユーザーからも
「日本のどの企業もそれぞれ頑張っているのですね、日本人としてとてもうれしく誇りに思っています」
「フィルムの会社がデジタルカメラ全盛期を迎え、自社製品の分野を医療機器、複合機、デジカメ、医薬品と多角化し存続に成功した。同じフィルムメーカーの米コダックが消滅したケースとは対照的だね」などのコメントが寄せられた。(編集/KU)
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