日本の100円ショップ、円安や豊富な品ぞろえを背景に中国進出へ―中国メディア

Record China    2014年11月4日(火) 4時48分

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2日、日本の100円ショップは円安や高い品質、豊富な品ぞろえなど、中国企業をはるかにしのぐ競争力を備えており、これまで低価格で勝負してきた中国企業にとって脅威となっている。写真は上海のダイソー。

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2014年11月2日、新華社は日本の100円ショップの中国進出について伝えた。円安の影響だけでなく、高い品質や豊富な品ぞろえなど、中国企業をはるかにしのぐ競争力を備えており、これまで低価格で勝負してきた中国企業にとって脅威となっている。

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日本のある100円ショップは中国における代理店募集のため、広州で開催されている中国輸出入商品交易会(広交会)に出展している。この企業の海外事業部責任者は「多くの人が日本製品は良質だが価格が高いというイメージを抱いているが、当社の製品の大部分は低価格にもかかわらず品質が優れている」とアピールした。

購買力が日に日に強大になっていく中国市場に照準を定め、今回初めて広交会に出展した100円ショップ企業は多い。中国のプラスチック製品企業の販売責任者は「過去数十年、日本に向けて軽工業製品を輸出してきたが、今は日本が中国におわんやプラスチック容器を輸出してくるようになった」と述べた。

改革開放以降、中国は「世界の工場」と評されるほどの発展を遂げ、日本や欧州、米国に向けて労働集約型の軽工業製品を輸出してきた。しかし、現在は100円ショップの中国進出に見られるように、「中国製」の優位性が消え去りつつあり、中国企業は市場の厳しい現実に直面している。

中国軽工工芸品輸出入商会の李文鋒(リー・ウェンフォン)副会長は、「中国の軽工業品は依然として世界の主流の位置を占めているものの、中国の人口ボーナスによるメリットは多くの分野で消失し、海外の多くの地域と比べてコストの優位性がすでにはっきりしなくなっている」と指摘。「中国企業は伝統的な生産スタイルに頼って発展できなくなっており、多くの製品の利益は極限まで下がっている。すでに一部の産業は海外へ移転し始めており、高い成長を維持することがますます困難になっている」と述べた。

軽工業分野において日本製が勢いを増してきたことは、最近の円安と大きな関係がある。また、低価格で高品質という優位性のほか、豊富な品ぞろえや商品供給のスピードも中国企業にとって脅威となっている。100円ショップの責任者は「われわれは2万種を超える商品を各種10個単位から供給でき、商品の入れ替えを極めてスピーディーに行える」と自信を見せた。

一方、中国企業の責任者は「中国企業はこれほど強力な販売力をまだ持っておらず、新商品発売のペースも追いついていない。中国の輸出企業が国内向けに販売することはさらに難しいだろう」と打ち明けた。

市場関係者は「中国企業のコスト面での優位性はすでに消え失せ、新たな優位性がまだ確立できていない。そうした状況の中で、円安を背景に低価格、高品質、豊富な品ぞろえ、優れた商品供給能力、デザインのオリジナル性などの優位性を備えた日本企業の攻勢が始まった。今後どのように競合していくべきか、さらに真剣に検討する必要がある」と話している。(翻訳・編集/HA)

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