農民ら3人、軍の高級将校と名乗り、6億5000万円だまし取る―中国紙

Record China    2014年11月27日(木) 9時3分

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25日、人民解放軍の高級将校と国防部高官を名乗る男3人が、海防教育基地の建設を餌に全国の建設会社から総額6億5000万円をだまし取っていた事件が明らかになった。

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2014年11月25日、中国紙・新京報(電子版)は、人民解放軍の高級将校と国防部高官を名乗る男3人が、全国の建設会社から総額3400万元(約6億5000万円)をだまし取った事件の詳細を伝えた。

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2014年8月、北京市内で張杰(ジャン・ジエ)、張暁全(ジャン・シャオチュエン)、邵存礼(シャオ・ツンリー)の3人が詐欺容疑で警察に逮捕された。「解放軍中将」を名乗った主犯格の張暁全容疑者は陝西省渭南市出身の農民で学歴は小学校卒。「解放軍大佐」の張杰容疑者は過去に一時期軍隊にいたが、すぐに辞めて90年代以降は無職。「国防部部長」の邵存礼容疑者は山東省出身の農民で小学校卒の学歴しかない。

容疑者3人は2013年から山東省蓬莱市を拠点に全国を回り、海防教育基地の建設計画があると各地の建設会社に話を持ちかけ、計19社から契約保証金の名目で総額3400万元(約6億5000万円)をだまし取った。3人は蓬莱市に巨大なビルを借り、入口には「中国国防戦略戦備華東国防海防教育基地」の看板、屋上には1文字が数メートルにもなるスローガンを掲げていた。このビルを被害者たちに見学させることで、自分たちの話の信ぴょう性を高めていたという。

3人は将校になりきるために軍服や勲章、肩章などをそろえ、ニセの契約書を作成するために印章や証明書を大量に偽造していた。被害に遭った19社のうち、被害届を出したのは半数しかなく、残りの半数は「だまされていない」とかたくなに信じようとしなかった。「これらの企業は建設請負の話をさらに下請け会社に持ちかけて金を集めており、だまされたことを認めるわけにはいかないのだろう」と同紙は指摘している。(翻訳・編集/本郷)

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