温暖化で氷河消失へ、年平均気温が10年で0.3℃上昇―チベット自治区

Record China    2007年7月23日(月) 13時40分

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BBCチャイナの報道によると、チベットの温暖化が他地域よりも急速に進んでいる。10年間で年平均気温が0.3℃上昇し、氷河の面積が年々縮小しているという。

2007年7月22日、BBCチャイナの報道によると、チベットの温暖化が他地域よりも急速に進んでいることがわかった。10年間で年平均気温が0.3℃上昇したという。中国全体の平均気温が100年で0.4℃、全地球地表平均温度が100年で0.74℃それぞれ上昇しているデータと比べても、チベットの温暖化が急速であることが分かる。

チベット地区の昨冬平均気温は平年より0.5℃から2.8℃高く、過去35年間の気温変動を見ても、2000年以降に5回も高温記録を出した。また、ラサの年平均気温は70年代に7.7℃、90年代に8.4℃、2000年以降に8.9℃と顕著な上昇が見られる。

海抜が高く、氷河が多い青蔵高原は温度変化に最も敏感に反応する地域だといわれる。温暖化が進めば、氷河が溶けて縮小し、国内の主要河川の水量が減り、干ばつや砂漠化を加速させる。またガンジス川やメコン川などアジア各地の河川ともつながっており、その影響は計り知れない。

中国が温室効果ガスの排出量でアメリカを抜くのは時間の問題といわれ、国際社会からの圧力も高まる中、エネルギーと環境対策に真剣に取り組まざるを得ない段階に来ている。(翻訳・編集/WF)

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