ネパールにあふれるメード・イン・チャイナ、インドへのけん制と新たな勢力拡大狙う―米メディア

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14日、中国はネパールへの投資を大幅に増加させており、ネパールがこれまでインド経済へ依存してきた状況を打ち破り、新たな勢力拡大を試みている。写真はカトマンズ。

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2014年12月14日、ブルームバーグによると、中国はネパールへの投資を大幅に増加させており、ネパールがこれまでインド経済へ依存してきた状況を打ち破り、新たな勢力拡大を試みている。一方、ネパールは両国からの投資増というチャンスを利用し、エネルギー問題の解決や貧困からの脱出を図ろうとしている。18日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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ネパールの首都カトマンズでは道路建設など中国が関与する複数のプロジェクトが進められている。ネパールの貿易量を見ると、06年には60%を占めていたインドの割合は、昨年には53%まで減少した。一方で、中国の占める割合は06年の3%から昨年は31%へと急増している。

ヒマラヤ山脈という大自然の影響によって、ネパールの多くの地方は長年にわたってインドとの貿易に依存せざるを得なかった。しかし、ネパールの財務相は「中国という新たな貿易エリアが開けただけでなく、中国製品の価格は安いため、中国の重要性は日に日に高まっている」と語る。現在、ネパールではあらゆる場所で中国製品を見かけることができる。

また、中国は今年、インドを追い抜いてネパールに対する最大の投資国となる見込みだ。インド国際関係研究委員会の主席は「中国はネパールを南へ通じる大門と見なしている。中国が勢力範囲を拡大するための戦略の一部だ」と指摘。「インドはこれまで利益を独占してきたが、今後は注意しなければならない」と警告する。

一方、ネパールにとっては、中国の投資拡大は貧困から脱出する大きなチャンスでもある。国際通貨基金(IMF)によると、人口2800万人のネパールの消費能力はアジアではアフガニスタンに次いで2番目に低い。

中国がネパールへの投資攻勢を仕掛ける中、インドもこれまで通りネパールの発展を利用して利益を獲得しようともくろんでいる。ネパール中央銀行の総裁は「ネパールは中国とインドという世界で最も経済成長の著しい2大経済体に挟まれている。こんなチャンスに恵まれている国は世界中を探してもどこにもない」と語る。

今年8月、インドとネパールが電力取引契約を締結したことに関し、世界銀行・ネパール事務所の所長は「南アジアのエネルギー問題を解決するための1つのターニングポイントになるだろう」と話す。ネパール投資委員会によると、ヒマラヤ山脈から流れる河川をネパールは1%未満しか利用しておらず、これを利用すればインドの3分の1の電力を供給できるという。(翻訳・編集/HA)



   

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