はかなくも心温まる、犬と老人の“かけがえのない日々”―四川省成都市

Record China    2007年7月24日(火) 13時20分

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2007年7月、四川省成都市内の葬祭場で2日間にわたる葬儀がしめやかに営まれた。160万円という中国では破格の葬儀費用で手厚く葬られたのは1匹の野良犬。その陰には…

2007年7月22日、四川省成都市内の葬祭場で2日間にわたる葬儀がしめやかに営まれた。手厚く葬られたのは一匹の野良犬。共に過ごした時間はわずか3か月だったが、主である林さんにとってはかけがえのないパートナーだった。

大学の教授として長く務め、間もなく80歳になる林さんは、持病の高血圧で入退院を繰り返してきた。子どもたちも独立し、5年前に妻に先立たれてからというもの、さみしい一人暮らしを送っていた。3か月ほど前に成都に居を移してほどなく、散歩の途中でついてきたのがこの犬だった。いつまでもいつまでも後をついてくるので、家に連れて帰ったという。

「それからというもの、片時も傍から離れず、いつも私のことを心配してくれた。心から楽しいと思える夢のような日々だった」と林さんは振り返る。その姿は、記者のように話を聞く者には先立った奥さんが戻って着て世話をやくようにも思えてくるが、犬はその後あっけなく病気で死んでしまう。林さんは、計り知れないショックを受けたが、「いつまでも心は通い合っているから」と最高級の葬儀を手配し、風水の良い墓地に埋葬した。

2日間の葬儀や墓地などでしめて10万元(約160万円)がかかったという。(翻訳・編集/WF)

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