トランク経済



   


4月に「健康体操」、5月に「キャンプ」が流行ったというなら、ここ数ヶ月間人気が続いているのは車のトランクが店になるマーケット、すなわち「トランク経済」だ。しゃれたかわいらしい布製のバナー、「朝にはコーヒー・夜にはアルコール」というフレキシブルな商品提供、思わず目を奪われるクリエイティブな商品の数々……車のトランクを開けると、違う世界がそこに広がる。

最近、「トランク経済」が新興の業態になっている。都市近郊の道路沿いでも、都市の開放されたマーケットイベント空間でも、若者たちが車のトランクを開け放ち、QRコードを掲示し、自分だけの小さなビジネス空間を心から楽しんでいる様子を見かけるようになった。

どんなものでもトランクの中に


ホットドッグを売る店は「狗富貴的攤(ホットドッグを意味する「熱狗」と「お金持ちになっても忘れないでほしい」という意味のこのフレーズをひっかけたもの)と名乗り、香水を売る店は「逃れられない香りの法則」と銘打ち、おもちゃを売る店は「お宝発見おめでとう」とアピールする。「店を出すのは自分の夢のため」と正直な気持ちを掲げている店もある。車のトランクの1つ1つに個性あふれるネットで映える装飾が施され、アイデアが凝らされ、出店者1人1人の想いが込められている。

手芸品を扱う「トランク店」を出している劉さんは手芸の編み物が好きで、ヘアピンやぬいぐるみ、手提げバッグ、編み物のバラの花など、さまざまな手芸作品を手作りしている。車のトランクはたちまち「移動式アートの館」に変身し、盛り上がる「トランク店」マーケットフェスに文化的な香りを添える。「普段からいろいろな手芸作品を作るのが好きで、こんな風にマーケットで展示できて、売ることもできるので、とても楽しい。ついでにマーケット内をぶらぶらして、他の店のおいしい食べ物を味わうこともできる」と劉さん。

コーヒーの「トランク店」を出していた傅さんは早くも2020年、自分の小型ドイツ車「スマート」を「トランクコーヒーカー」に改造した。店は現在、実店舗のカフェに変わっているが、店名は今も「トランクコーヒー」だ。傅さんの説明によると、実店舗は去年3月頃から営業をスタートした。以前使っていたコーヒーカーもまだ残してあり、休みの日には運転していろいろな場所でイベントや展示をしているという。

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