安倍首相の米議会演説、日米ネット「未来志向」を評価、中韓ネットは複雑な反応も

Record China    2015年5月2日(土) 22時58分

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安倍首相は米議会で行った演説で、第2世界大戦に「痛切な反省」を強調する一方、「侵略」「おわび」という言葉は使わず、慰安婦問題にも直接言及しなかった。これに対する日米中韓のネットユーザーの評価や反応はさまざまだ。写真は米国。

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2015年5月1日、安倍晋三首相は4月29日午前(現地時間)、米議会上下両院合同会議で行った演説で、第2世界大戦に「痛切な反省」を強調する一方、「侵略」「おわび」という言葉は使わず、慰安婦問題にも直接言及しなかった。注目された演説に対する米国、中国、韓国、日本各国のネットユーザーの評価や反応はさまざまだ。

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「希望への同盟へ」と題し、「未来志向」を前面に打ち出した演説に、米国のネットユーザーは

「正直言って、親や祖父母の世代に起こった出来事について謝罪させるという考え方が理解できない。残虐行為をやっていない人間に謝罪させるなんて、意味がない。過去にやってきた行為をごまかすなんてことは、どこの国もやっている」

「よし、もう私たちは次に向かって進むべきだ。かつて敵国だったドイツやその他の国々ともそうしたようにね。もう非難したりはしない。過去に悪いことが起こったことを私たちは知っているのだから、もう繰り返さないようにしよう」

などとコメント。

半面

「日本人は歴史を書き換えるのが得意だ。彼らは偽の笑顔とおじぎの後ろにすべてを隠す。人々は歴史を忘れてはいけない」

「日本は何が欲しいんだ?ああ、TPP(環太平洋連携協定)の合意だね。彼らは放射能に汚染された食品を私たちに売りたいんだ。そして福島原発によって世界を毒にまみれさせようとしている」

などの見方もあった。

中国のネットユーザーは必ずしも「非難」一辺倒ではなく

「ドイツと日本を比べてみろ。日本には自分の過ちを認める勇気すらない。許すに値しない民族だ」

「安倍首相はどうして中国に対して謝罪しないのだろう」

「おわびとは他人に対するもので、反省は自分に対する行為だ」

などのほか

「自分は日本のことが好きだ。日本には学ぶところがたくさんある。日本に対する憎しみを騒ぎ立てるだけでは進歩はないよ」

「中国人は日本を非難してばかりいるけど、日本が存在しなかったら中国人は今のような生活を享受できただろうか」

などの指摘もあった。

韓国のネットユーザーの反応も複雑で

「安倍首相が米国にするように韓国にも謝罪していたら、日韓関係は急速に改善しただろうに…。なんで正しく行動できないんだ?」

「日本人は歴史を忘れてしまった。そんな国に未来はない」

「信じられるのは中国だけ。日本を懲らしめて!!」

「今回の演説で世界は『日本は過去を謝罪した』と認識した。今後、国際社会がどのように変わっていくのかとても不安だ」

「安倍首相は頑張った。謝罪と見なしてもいいのでは?」

「自国のために戦略的な広報を繰り広げられる、レベルの高いリーダーがいる日本がうらやましい」

などの意見が寄せられた。

日本のネットユーザーは極めて好意的で

「謝罪というものは何度もすると安っぽくなる」

「公式の謝罪は1度で十分です。国際社会において『相手がもういいと言うまで謝罪を繰り返す』」などあり得ないことです」

「個人的な友人関係と外交を同列に論じる素人の言葉など気にする必要はありません」

などの声が多く集まった。(編集/KU)

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