Record China 2016年1月19日(火) 19時10分
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18日、新華社によると、江蘇省のある中学校で試験中に試験官の女性教師が倒れて死亡した事件について、中国メディアの報道が事実と異なることが分かった。写真は教室。
2016年1月18日、新華社によると、江蘇省のある中学校で、試験中に試験官の36歳の女性教師が突然倒れて死亡した事件について、中国メディアの報道が事実と異なることが分かった。
事件について、澎湃新聞など中国メディアは、ネット上に投稿された生徒の親のコメントを基に、「試験中に女性教師が倒れたが、生徒たちはそのまま放置した。中学生たちは自分たちの教師がもがき苦しんでいた中でも、平然と試験を行っていた」などとし、「冷血で無知な試験ロボット」と報じていた。
しかし、新華社によると、実際の状況は異なっていたようだ。女性教師の心臓に異常が発生した当初は、見た目には大きな異常はなかった。その後、異変に気付いた生徒たちはすぐに別の教師を呼びに行き、救急車を呼ぶなどしたという。
問題の生徒の親のコメントとは、「帰ってきた娘は先生が亡くなったことを淡々と話し、惜しむ様子は少しもなかった。教育を失敗したと思うと悔しい。子どもたちは試験を受けることだけを学び、生活の基本的な常識を備えていない。今日の教育システムは、目を覚まさなければならない」というものだった。どうやら、ここから推測して「誰も助けなかった」と報じたようだ。
新華社はこうした報道について、「子どもたちが本当に冷血であれば恐ろしいことだが、人目を引くために詳しく調べもせずに、実際はほとんどが冷淡ではない生徒たちにレッテルを貼るのはもっと恐ろしいことだ」と批判している。
また、中国のネットユーザーからは、「これを書いた記者は職業道徳というものがないのか」といった批判のほか、「今の時代は、若者が一番血の通った世代だ」「そもそも、なぜ試験官を2人置かなかったの?」といった指摘も寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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