日中韓の「桜の起源」論争に終止符?=中国専門家「奪うな、桜は日本のものだ」

Record China    2019年3月26日(火) 17時50分

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関東でもまもなく桜が満開となる25日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に「奪うな、桜は本当に日本のものだ」と題する文章が掲載された。

上述の5種類の祖先に当たる桜のうち、カンヒザクラは沖縄県の石垣島に分布していたが、これはおそらく中国華南から伝わったもので、日本原産ではない。しかしながら、カンヒザクラは長きにわたって中国で開発されてこなかった。日本に伝わり、日本人の手によって初めて、人工栽培の桜のシステムの中に組み込まれた。カンヒザクラの血統を持つ品種であっても、その起源は中国ではなく日本であると言うことができる。

■野生の桜の起源は数千万年前のヒマラヤ

野生の桜の起源はまったく別の問題である。確かに、現生する100余りの野生種の原産はヒマラヤ山脈地域の可能性が高く、それが広まっていったルートの一つとして、現在の中国東部、朝鮮半島、日本列島がある。しかし、これらは国も人間も存在しない数百から数千万年前のことである。


桜の起源が中国にあると主張する人の多くは、日本の「桜大鑑」の「桜の起源は日本よりもむしろヒマラヤであると称してもよいのでは」という記述を論拠としている。しかし、それは野生の桜の起源であり、人工栽培された桜の起源ではない。つまり、一般の人が理解している「桜」の起源ではない。

一部の専門家は、故意あるいは意図せずにこの2つを混同して論じ、野生の桜の起源を用いて人々をミスリードしている。ひどい場合は、「桜は唐代に日本に伝わった」などという誤った説を散布しているのだ。

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