日本料理を名門大学が研究、「和食」の学術的地位向上を目指す―SP華字紙

Record China    2013年5月10日(金) 7時57分

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8日、日本料理を京都大学が学術的に研究している。世界中で受け入れられている「和食」が将来、「日本料理学科」として大学で正式に学ばれる日も近いかもしれない。写真は上海の日本料理店。

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2013年5月8日、シンガポール華字紙・聯合早報は、名門大学が日本料理を研究し、その学術的地位向上を目指していると伝えた。

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世界各地で愛されている日本料理は、日本の誇るソフトパワーの一つだ。多くの外国人シェフたちが、本物の日本料理を学びに日本へやって来る。そんななか、ノーベル賞受賞者を輩出した京都大学では、農学部が「日本料理学科」の設立を検討中だという。

日本料理店の老舗が並ぶ京都でも有名な料亭「菊乃井」も最近、多くの外国人を実習生として受け入れている。「菊乃井」の主人・村田吉弘氏は著名な料理人であり、日本料理アカデミーの理事長でもある。同アカデミーは京都大学農学部農学研究科の研究者らと提携して日本料理の研究を進めており、「われわれの最終目標は将来、日本料理が大学の正式学科として認められることだ」と村田氏は話す。

「そうすることが日本の飲食文化の保護につながる。日本料理は海外で人気が高いが、一方で日本食業界は衰退傾向にある。日本の子供たちを調査したところ、彼らの食生活は欧米化していてハンバーガーやスパゲティーが大好物であり、和食からは遠ざかっている」と村田氏は指摘する。

日本料理が海外で人気があるのは、低カロリーでヘルシーなのが主な原因だ。村田氏によれば、世界の料理で日本料理だけが動物性油脂を使用せず、いわゆる「だし」でうま味を出している。また、日本人はもともと肉食ではなく魚介類を主に摂取して、野菜などを調味料に利用してきた。日本料理には暗黙のルールがあり、自然素材を生かす味つけにこだわり、しかも栄養のバランスもとらなければならないという。

日本人は日本料理を和食と呼ぶが、日本政府は昨年3月に和食を世界無形文化遺産として登録申請した。これについて、村田氏は「世界無形文化遺産に登録されれば、世界中の人々に健康的な飲食習慣を広めることができる」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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