中国人が思わず「ああ、残念…」、日本のあちこちにある「ヘンテコ中国語案内」

Record China    2019年7月7日(日) 10時0分

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日本の観光地を楽しそうに歩く中国人のグループ。もはや見慣れた光景だが、「ああ、残念…」と彼らをがっかりさせてしまうモノが私たちの身の回りに存在する。写真は東京・銀座を訪れた中国人観光客。

日本の観光地を楽しそうに歩く中国人のグループ。もはや見慣れた光景だが、「ああ、残念…」と彼らをがっかりさせてしまうモノが私たちの身の回りに存在する。「ヘンテコ中国語案内」だ。日本に対する高い評価があるだけに、その印象を「逆転」させてしまうという。(本記事では日本の常用漢字を使って中国語を表記しました)

▼「ヘンテコ案内」に遭遇した中国人、どう受け止める?

あなたが海外旅行に出掛けたとしよう。レストランに入る。日本語メニューもあった。ところが、「有名の水煮牛肉、皆食べる喜歓」と書いてある。「水煮牛肉」なる名物料理の評判が上々として、勧めているらしいとは想像できる。でも、奇妙な日本語だ。苦笑するしかない。人によっては不愉快になるかもしれない。だが、パワフルな「ヘンテコ案内」は日本にも存在している。

「葡萄酒在(プータオジウ ザイ)」――。東京のレストランで見つけた中国語の案内だ。日本人も、たいていは「この店にはワインがあります」と類推ができるはずだ。ただ、この文字列を目にした時の中国人の反応は極めて微妙なようだ。

日本語に堪能な中国人に聞いたところ、「意味は分かるが、どのような違和感なのか説明するのも難しい」とのことだった。中国語の「在」は存在を示す動詞だ。だったら、「ワインある」程度のイメージなのかと問い直したところ、「いや、それだけではない」と顔をしかめた。

「在」をこのように使えば、まずは人が存在するかどうかの表現と思ってしまうとのことだった。ということは「葡萄酒在」では「ワインおります」といった感覚になるのだろうか。客商売としてワインを勧めるなら、例えば「本店提供葡萄酒(本店はワインを提供します=ワインをお飲みいただけます)」とでもすべきだろう。

日本でコンサルティング業を長く営んできた江蘇省出身の呂厳氏が、奇妙な中国語を見てまず思い浮かべるのは「パクリ」という言葉だそうだ。

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