日本華僑報 2019年11月22日(金) 10時0分
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10月20日、第六回世界インターネット大会が中国・烏鎮で開幕した。席上発表された一連の衝撃的なデータは、中国のインターネット技術の巨大な影響力と発展の勢いを世界に知らしめた。
翌日、秋雨に霞む午後、株式会社天時情報システムの武藤理恵代表取締役を取材するため、東京・中央区の入船に向かった。世界が東洋に眼差しを向ける今日、IT業界で新境地を開き、世界的知名度を誇る日本の大手IT企業と凌ぎを削る華人女性企業家への取材に筆者の胸は高鳴った。(聞き手は本誌編集長 蒋豊)
▼歴史の変わり目にチャンスを掴む
敏速で正確な顔認証システムによってインタビュールームの玄関が開けられ、早速、武藤社長が人工知能を日常生活に活用していることを知らされた。そして、取材はヒューマン・コンピューター・インタラクション、情報セキュリティ、ビッグデータ等のホットな話題について、リラックスした自然な雰囲気の中で進んだ。
「窮すれば通ず」という。取材中、武藤理恵社長は語気を強めて何度も「変革」という言葉を口にした。世の中の盛衰は常に移り変わるものである。世界がインターネット時代に突入すると、歴史上起こったことのない大きな変革は世界の発展を加速させ、中国もその大変革がもたらした時代の好機を享受することとなった。ほぼ十年毎に産業の潮流は変わり、十年前は、世界の企業トップ500のうち、上位に名を連ねていたのはエネルギー、金融、製造業であった。十年後、アップル、アマゾン、アルファベット等に代表されるインターネットサービスやIT企業が取って代わった。
1996年、確かな技術を身に付け、彼女は中国のハルビンから東京にやって来た。ほどなくして日本のIT企業に入り、一プログラマーからスタートした。数え切れないほどの顧客のメンテナンスに携わり、数多くの案件を解決して技術的経験と市場資源を蓄積した後、果断に創業し、人生の新章を開いた。
武藤理恵は来日わずか十年で、株式会社天時情報システムを設立し、リーマンショック、東日本大震災という大きな試練を乗り越え、会社の業績を数十倍に伸ばした。彼女は「私は幸運でした。『変革』がチャンスと成功をもたらしてくれました」と感慨深く語った。
中日両国の科学技術、特にインターネット及びITの発展の現状と違いについて、彼女はまず、日本のテクノロジー企業のフレームワークの先進性を評価した後、中国のテクノロジー企業の技術革新面における優位性に言及した。中国の研究開発型企業は、事業の立案、始動、市場対応、サービスの刷新がスピーディーであるのに対し、日本の企業は試行錯誤を経て、完璧な商品を世に出そうとする傾向がある。絶え間なく変化する情報化時代にあっては、そうした利点はかえって足かせになりかねない。
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