人民網日本語版 2020年12月21日(月) 16時50分
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今年、北京市の住民の読書総指数は大幅に上昇し83.62ポイントだった。うち、「個人の読書指数」は87.98ポイントで、未成年者の平均年間読書量は12.23冊に達した。
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中国新聞出版研究院の調査・統計によると、今年、北京市の住民の読書総指数は大幅に上昇し83.62ポイントだった。うち、「個人の読書指数」は87.98ポイントで、未成年者の平均年間読書量は12.23冊に達した。中国新聞網が伝えた。
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読書することで視野が広がる。現在、電子書籍やオーディオブック、紙媒体図書など、読書のスタイルもバラエティに富むようになっている。あなたがよく選んでいるのは、どの読書スタイルだろう?
あなたも「スマホ族」?
周囲に目を向けると、地下鉄などの待合室、通勤途中など、至る所で「スマホ族」を見かける。スマホで電子書籍を見たり、ニュースを見たりというのは、多くの人にとって時間つぶしの良い方法となっている。
今年発表された第17回全国国民読書調査報告の統計によると、2019年、中国の成人の総合読書率は81.1%と、18年の80.8%に比べて0.3ポイント上昇した。
その他、詳しく分析してみると、デジタル化された読書スタイル(インターネットでオンライン読書、スマホで読書、電子ブックリーダーで読書、タブレット端末で読書)の利用率が79.3%と、18年の76.2%と比べて3.1ポイント上昇した。
読書のデジタル化が進み、中国の国民の総合読書率やデジタル化された読書スタイルの利用率が上昇し、読書する人が増加の一途をたどっている。しかし、紙媒体図書の読書率の伸びが鈍化するというのが新たな流れとなっている。
「紙媒体図書の質感が一番好き」
周囲の人と比べると、「90後(1990年代生まれ)」の陶敏さんの読書スタイルは、やや「時代遅れ」かもしれない。
陶さんは、「周りの多くの人は電子書籍を読んでおり、オーディオブックを聴くのが好きな人もいる。そうすると、確かに空き時間をうまく使うことができる。ただ、私はそのような読書スタイルはあまり慣れない」と話す。
「本を読んでいて、好きな言葉や内容を見つけると、丸を付けたり、線を引いたり、感想を書き込んだりするのが好き。読み終わった後に、感想や簡単な評価を書いたりすることもある。私にとって、それらは記録の一種」と陶さん。
読書スタイルの選択肢が増えたことで生じた変化
簡単にまとめるなら、紙媒体図書や電子書籍を読んだりするほか、オーディオブックを聴くというのも読書の方法の1つと考える人も多い。塗菲さんは、「高齢者はオーディオブックが大好き。特に、車を運転している時に聴くのが好き。これも娯楽の一種だ」と話す。
第17回全国国民読書調査報告によると、2019年、中国の国民の3割以上(31.2%)がオーディオブックを聴く習慣があった。うち、成人の割合は30.3%だった。
読書スタイルの選択肢が増え、「読書の断片化」がここ数年、何度も話題になってきた。紙媒体図書は市場を失ったと嘆く人もいれば、知識の取り入れ方が変わっただけで、それほど懸念する必要はないという人もいる。
「あさい読書」について、中国新聞出版研究院出版研究所の徐昇国所長は、「デジタル化された読書スタイルには断片化されたコンテンツもある。しかし、電子ブックリーダーによる読書を見ると、あさい読書もあれば、深い読書もあることが分かる」との見方を示す。
つまり、注目すべきは、読書のスタイルではなく、その質だ。陶さんは、「読書スタイルが違うというのは、媒体が異なっているだけで、重要なのは、良い本を読んだ時の獲得感、満足感。できるだけたくさんの時間を取って読書することは奨励するに値する」との見方を示す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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