防護用品で中国のエネルギーを伝える―林斌 DaddyBaby董事長

日本華僑報    2020年9月28日(月) 17時40分

拡大

一衣帯水の隣国日本では、中国が感染拡大防止に全力をあげている際、日本政府と国民が援助の手を差し伸べ、「山川域を異にすれども、風月は天を同じとす」と、海を隔てた中国を応援した。

▼危機に命を受け、超過達成する

2020年初め、新型コロナウイルス感染症が広い範囲で拡大した。1月24日、DaddyBaby社の生産工場のある福建省は、重大突発事件1級対応を宣言した。パンデミックの襲来に、防疫体制は緊迫していた。本来であれば家族が集まり祝う春節も、殺伐とした緊張した雰囲気の中で過ごすこととなった。春節4日、不安を抱えた福州市の指導者が急ぎ足で、同社の工場地区を視察に訪れ、福建省にはマスク生産ラインがないという苦境を改善して欲しいと希望した。同社はすぐに会議を開き、効果的な生産変更の可能性を検討した。

新年はまた、各地で感染防止の警報を出し続ける時期ともなり、生産設備の発注は高価格でも思うに任せなかった。時間の節約のため、感染防護用品の大量の不足を補填するため、また地域的空白をなくすために、DaddyBaby社の従業員は心を一つにし、全員で策を練り、最終的に設備の部品を改造することによって、紙おむつ30万枚を生産する無菌の生産現場を、マスク10万枚を生産する仕様に高度化させた。ミッションを引き受けてから、第一便のマスクを出荷するまで、わずか11日間しかかからなかった。

福建省、福州市の各レベルの指導者と専門家たちはDaddyBaby社の工場地区を訪れ、第一線で働く従業員を熱く励ました。同社は極限を突破して2月6日には改造後の最初の生産ラインでマスク生産日産70万枚という「福建スピード」を実現した。念のため記しておくと、当時の福建省全体での一日のマスク生産量は80万枚であった。

現状に満足せず、さらに研鑽を積む。DaddyBaby社は平均10日間で生産ライン1本を改造する高効率を実現し、半月で6本のマスク生産ラインを開通させた。また特に児童、生徒の健康を守るための専用の生産ラインを増設し、記録を更新し「中国スピード」と記された。感染防止の重要な時期、彼らは身を挺して市民の健康と安全を守り、2カ月間で福建省全体に5000万枚のマスクを提供したのである。


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